国土交通省研究所が、人口の高齢化に伴って20年後には5000人近い人が、街路や商業施設などの公共の場所での転倒が原因でなくなるとの推計をまとめました。
毎年、転倒事故により何人の方がお亡くなりになるかご存知でしょうか?交通事故による死亡者数はニュースなどで話題になりますが、転倒事故に関してはご存知ない方が多いと思います。
下記の表をご参照ください。
死 因 | 死 亡 者 数 |
交通事故 | 10,028人 |
転倒・転落 | 6,702人 |
内スリップ、つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒 | 3,879人 |
浴槽内での及び浴槽への転落による溺死及び溺水 | 3,756人 |
平成17年 厚生労働省
以上のように、交通事故の約3割に当たる約3,500人もの方が毎年お亡くなりになっています。
その内約85%が65歳以上のお年よりの方で占められ、さらに年間約90.000人の方が転倒事故が原因で寝たきりになっているというデータもございます。
普段は何も気にせず歩いている場所、例えばビルの玄関、廊下、階段などが、雨や水道水で水濡れ状態になると、突然凶器に変貌することがあります。美観、デザインのみが重視されすぎたのが原因かもしれません。
今後の施設管理は、子供からお年よりまで全ての年代に優しい、ユニバーサルデザインが求められる時代であると思われます。